不二電気さんとの出会いは、業界団体で開かれたプレゼンテーション大会。そこでプレゼンされた不二電気工事の内容が、当社が照明を切り替える大きなきっかけになりました。
　印象に残ったのは、社内の照明をLED照明に変えると市の補助金が出るという話。こうした補助金情報は、意外と同業者の間で出回っていませんし、見過ごすことも多いんです。だから私も知らなかったのですが、プレゼンで改めて補助金のことを説明してもらったとき、非常に興味をひかれました。
　というのも、そのときの当社工場の照明は、昔ながらの水銀灯。「いつかはLEDに変えたい」と思ってはいたのですが、導入費用や節電効果がどれほどのものかよく分からず、ずっと足踏み状態でした。ですから、プレゼンの中で、不二電気工事が補助金申請の窓口になっていることを知り、工事をお願いしようと決めました。

　省エネ電気工事の実績が圧倒的に多かった点も、工事を決めた理由の一つですが、工事提案をしてくれた営業担当の丁寧で分かりやすい対応がなかったら、発注はしていなかったかもしれません。実は提案される前、照明をLEDに変えたくらいでは、電気代は2割程度しか下がらないだろうと思っていました。「補助金も使えるし、少しでもコスト削減につながるなら」というくらいの気持ちでした。
　ところが、提示された提案書には、LEDに変えることで、照明にかかる電気代が約70%ダウンするとありました。これまでも、LED照明の切り替えに関して、いろいろな工事会社から声をかけてもらっていましたが、ここまで具体的な提案や数字を出してもらったことがありませんでした。ですから「こんなに変わるのか！」と驚きました。
　補助金額も、イニシャルコストの約3割を市が負担、その工事に尼崎市内の企業を使うと、さらに補助金の割合が高まることが分かりました。そんなに導入コストが下がるならと、本社工場の空調設備と、第二工場のLED工事もお願いすることにしました。

　工事後に実感しているのは、明らかな電気代の削減効果です。照明代だけで月に約8万円はダウンしています。それよりもうれしかったのは、工場内が格段に明るくなったこと。私たちの仕事は細かい部品の削り出しなので、緻密な作業を要します。ですから、手元が見えやすくなるのは非常に有益なこと。現場からは「作業がしやすくなった」という声が挙がっています。
　工場内の雰囲気そのものも明るくなりました。当社には若い社員が多く、彼らに仕事の楽しさを知ってもらうためにも、できるだけ快適で明るい環境を整えたかった。それまでの水銀灯ではどうしても薄暗く、「こんな環境で仕事をさせていいのか…」と気になっていました。しかし、今回の照明切り替えで職場環境が向上し、社員のモチベーションアップにもつながっています。

　さらに職場環境を良くしようと、第二工場ではLED工事が終わったあと、空調設備の交換も依頼しました。ところが不二電気さんの営業担当は、「まだ新しい設備なので、交換しなくても、現在の空調設備を洗浄して位置を変えるだけで、冷房効率をアップできる」とアドバイスしてくれました。できるだけコストがかからない方法を提案してくれたんです。利益優先ではなく、こちらの立場に立った提案をしてくれた。そのことで、ますます信頼感が高まっています。